freee導入支援費用は高い？安い？他社会計ソフトと徹底比較

クラウド会計ソフト「freee」を導入したいけれど、設定や操作に自信がない——。
そんなときに役立つのが、専門家が直接サポートしてくれる導入支援サービスです。

この記事では、freeeの導入支援の費用相場や内容を整理し、他社会計ソフトとの違いを比較しながら、「高い or 安い」を見極めるポイントを紹介します。

　１．そもそも会計ソフトの導入支援とは？どんなことをしてもらえるのか

会計ソフトの導入支援とは、電話やメール、チャットなどの非対面サポートではなく、ベンダーが認定した資格者やインストラクターが直接サポートしてくれるサービスを指します。

もともとは訪問型が主流でしたが、近年はWebミーティングシステムを使ったオンライン支援が増えています。
1コマ2～3時間程度の枠で、操作方法を中心にマンツーマンでレクチャーを受ける形式が一般的です。

導入支援には大きく２つのタイプがあります。

後者は、会計ソフト単体ではなく、「請求書」「給与」「経費」など関連システムも含めたバックオフィス全体の最適化を目的にするケースが多く、企業の成長フェーズによっては非常に効果的です。

　２．freee公式による導入支援は限定的

freee本体が直接導入支援を行うサービスは基本的にありません。（一部企業を除く）
freeeが提供しているのは、操作ガイドやチャットサポート、動画教材などの「自己解決支援ツール」です。

実際の導入支援は、freee認定アドバイザー（主に会計事務所）や、freee専門の導入コンサルティング会社が担っています。
freeeの認定アドバイザー制度では、導入支援に詳しい事務所を検索することも可能です。
参考：freee認定アドバイザー一覧

　３．freee導入支援の費用相場

freee導入支援の費用は、支援範囲や担当者の専門性によって幅があります。
主な導入支援会社・事務所の料金例をまとめると、次の通りです。

このように、freeeの導入支援は5万円程度から実施されていて、事業者のサービス内容によってかなりばらつきがあります。

バックオフィス全体の最適化を目指して導入を検討している場合は、コンサルティング型の導入支援を検討すると安心です。

　４．他社会計ソフトの導入支援と比較

導入支援の仕組みは各ソフトで大きく異なります。
代表的なクラウド会計ソフトと比較すると次のようになります。

この比較からわかるように、freeeの導入支援はマネーフォワードとほぼ同等の相場であり、弥生などと比べるとやや高め、OBCやPCAと比べると中程度といえます。

　５．費用を抑えるポイント：顧問契約とセットで依頼する

導入支援を単体で依頼すると、コストが発生しますが、税理士・会計事務所の顧問契約を結ぶと、導入支援を無料または低価格で受けられるケースがあります。

また、freee認定アドバイザーの事務所であれば、導入後の運用支援や会計データのチェックなどもワンストップで対応できるため、「導入だけ支援してもらって終わり」という事態を避けられる点でも安心です。

　６．まとめ：freee導入支援は「費用」より「目的」で選ぼう

freee導入支援は、

• 公式ではなく、会計事務所・コンサル会社が提供
  
• 相場は5万円程度から
  
• 顧問契約とのセットで無料になる場合あり
  

という特徴があります。

導入支援を選ぶ際は、
「どこまで支援してくれるのか」「自社の業務フローに合った設計ができるか」をしっかり確認することが大切です。

操作方法を学ぶだけでなく、業務全体を見直すチャンスとして活用できれば、導入支援費用は決して高くありません。
freeeを最大限に活用するためにも、経験豊富な認定アドバイザーや導入支援会社に相談してみましょう。

笹原佳嗣

セブンセンス株式会社
コンサルタント

【プロフィール】
2015年、セブンセンス株式会社に入社。 前職の会計ソフトベンダーにおけるシステム提案の経験を活かし、中小企業を中心としたバックオフィス業務の改善コンサルティングを担当。業務効率化やDX推進を支援する傍ら、デジタルマーケティング領域も管轄している。
freee、マネーフォワード、OBC、PCA、ソリマチなど、主要な会計ソフトベンダーの認定資格を多数保有しており、各社のシステムに精通した中立的な視点でのツール選定・導入支援に強みを持つ。