マネーフォワード確定申告アプリとPC版の違いを徹底解説!【スマホ完結 vs 高度設定】最適な使い分け戦略
フリーランスや個人事業主にとって、毎年やってくる確定申告は頭の痛い作業です。特に、自動化に強みを持つ「マネーフォワード クラウド確定申告」(以下、MF確定申告)は人気が高いですが、「スマホアプリ版とPC(Web)版、何が違って、どう使い分けるのが一番効率的なの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。
この記事では、MF確定申告のアプリとPC版の機能の違いを、シンプルに解説します。日常業務を効率化するための最適な「ハイブリッド運用術」を学んで、今年の確定申告を劇的にラクにしましょう。
この記事でわかること:
- MF確定申告のアプリでできること(レシート撮影、スマホ完結の提出)
- PC版が絶対に必要になる「重要設定」(初期設定や仕訳のメンテナンス)
- 日常入力と高度分析、それぞれの最適な使い分け方
第1章:アプリ版の「最強の強み」3選!どこでも会計を完結させる力
MF確定申告のアプリ版(スマートフォンアプリ)は、その最大の強みである「モビリティ(持ち運びやすさ)」と「即時性(すぐにできること)」を活かした設計になっています。
強み1:領収書を撮影したら即完了!「レシート読み取り(AI-OCR)」
アプリの代名詞とも言えるのが、このレシートや領収書の撮影機能です。
外出先で受け取った領収書をスマホのカメラで撮影するだけで、日付、金額、支払先などをAIが自動で読み取り、会計データとして入力してくれます 。
しかも、これは単なる入力補助にとどまりません。2022年の電子帳簿保存法の改正により、スマホで要件を満たして撮影・保存すれば、紙の原本を捨てても良くなったのです※1。
アプリを使うことで、煩わしかったレシートの保管場所や整理の手間から、一気に解放されます。
💡注意点: AI-OCRを使ったファイル添付には上限がありますので注意が必要です 。詳しくはマネーフォワードクラウドのプランをご確認ください。
強み2:確定申告書の提出まで「スマホで完結」
アプリ版の最も革新的な機能の一つが、確定申告書の提出までスマホで完結できる点です。
一般的なのe-Tax(電子申告)は、PC、専用のICカードリーダー、専用ソフトのインストールなど、高いハードルがありました。しかし、MF確定申告のアプリは、以下の2点をクリアすれば、家から一歩も出ずに提出が可能です。
- マイナンバーカードを持っていること。
- そのカードの情報を読み取れるNFC機能対応のスマートフォンを持っていること。
日常の入力から提出まで、全てのフェーズをスマホ一台で終わらせられるのが、アプリの決定的な強みです。
強み3:銀行・カード明細の自動取込(日常のデータ収集に最適)
これはPC版と共通の強力な機能ですが、銀行口座やクレジットカードと連携すれば、取引履歴を自動で取り込み、仕訳を提案してくれます。
特にアプリなら、移動中やちょっとした隙間時間に、自動で取り込まれたデータを確認し、「これは経費として登録」とワンタップで確定できるため、日常のデータ収集の効率が格段に上がります。
第2章:PC版が「司令塔」になる3つのシーン(アプリでは難しいこと)
アプリ版が「実行部隊」だとすれば、PC版(Web版)は「司令塔」です。画面の広さと網羅性を活かし、複雑な設定や高度な分析はPC版で行う必要があります。
シーン1:複雑な初期設定はPC版の担当
MF確定申告には、日常の入力とは別に、導入時や年に一度だけ行う必要のある、専門的で複雑な設定が多数あります。これらの初期設定や年次設定は、PC版のみで使用できるようになっています。
| 初期設定 | ・製造原価科目の利用 ・開始残高の設定 ・勘定科目の編集 ・税区分の設定 ・部門の設定 ・摘要辞書の設定 ・仕訳辞書の設定 ・他社ソフトデータの移行 |
| 決算・申告 | ・固定資産台帳 ・消費税集計 ・前年度の作成 |
シーン2:事業の状況を深く知るための「詳細レポートや会計帳簿機能」
下記のレポート・会計帳簿はPC版で提供される機能です。
- キャッシュフローレポート
- 収入先レポート
- 支出先レポート
- 残高試算表
- 総勘定元帳・補助元帳
アプリでは簡易的な収支のサマリーしか見られませんが、PC版ならこれらの詳細レポートを大画面で分析し、「どこに無駄があるか」「お金の流れは正常か」といった次の経営戦略に役立つ深い情報を得ることができます。
シーン3:仕訳一括編集や自動仕訳ルール編集
大量の仕訳を一括編集する「仕訳一括編集」の機能や、自動仕訳ルールをメンテナンスする「自動仕訳ルールの更新・削除」といった機能はアプリ版では使用することができません。
これらの機能は頻繁に使用する機能ではありませんが、運用上は必須の機能ではありますので、PC版での操作をゼロにすることは難しいでしょう。
第3章:結論:最適なのは「アプリとPCのハイブリッド運用術」
MF確定申告を最大限に活用し、確定申告を正確かつ効率的に完了させるための結論は、アプリとPC版の「いいとこ取り」をするハイブリッド運用です。
アプリで日常の作業を効率化しつつ、PC版で事業の管理と分析を深めるという使い分けで、運用を成功させましょう。
| 利用シーン | 最適な ツール | 役割とメリット |
| 日常の経費入力 | スマホアプリ | レシート撮影、自動仕訳の確認・登録など、即時性の高い作業を外出先や隙間時間で完結させる。 |
| 年1回の重要設定や定期的なメンテナンス | PC版 | 初期設定や決算・申告関連の設定や、定期的に行うメンテナンス的な作業は、PC版で行う 。 |
| 月次/年次の分析 | PC版 | 詳細なレポート確認を通じ、経営状況を深く把握し、次の行動につなげる。 |
※1 スキャナ保存の要件を満たす必要があります。詳細は国税庁Webサイトをご確認ください。

セブンセンス株式会社
コンサルタント
【プロフィール】
2015年、セブンセンス株式会社に入社。 前職の会計ソフトベンダーにおけるシステム提案の経験を活かし、中小企業を中心としたバックオフィス業務の改善コンサルティングを担当。業務効率化やDX推進を支援する傍ら、デジタルマーケティング領域も管轄している。
freee、マネーフォワード、OBC、PCA、ソリマチなど、主要な会計ソフトベンダーの認定資格を多数保有しており、各社のシステムに精通した中立的な視点でのツール選定・導入支援に強みを持つ。





