マネーフォワード クラウドの導入支援費用は高い?安い?他会計ソフトと徹底比較

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クラウド会計ソフト「マネーフォワード クラウド」を導入したいけれど、設定や運用に不安がある——そんな方に向けて提供されているのが導入支援サービスです。
この記事では、マネーフォワード クラウドの導入支援の費用相場を整理し、他社会計ソフトとの違いを比較しながら、「高い or 安い」を見極めるポイントを解説します。


会計ソフトの導入支援とは、電話やメール、チャットなどの非対面サポートではなく、ベンダーが認定した資格者やインストラクターが直接サポートしてくれるサービスを指します。

もともとは訪問型が主流でしたが、近年はWebミーティングシステムを使ったオンライン支援が増えています。
1コマ2~3時間程度の枠で、操作方法を中心にマンツーマンでレクチャーを受ける形式が一般的です。

導入支援には大きく2つのタイプがあります。

タイプ内容費用の傾向
操作中心型実際の画面を使いながら基本操作を説明比較的安価(数万円~10万円前後)
コンサルティング型事前にヒアリングを行い、会社の業務フローに合わせて運用方法を設計したうえで支援高め(10万~30万円以上)

後者は、会計ソフト単体ではなく、「請求書」「給与」「経費」など関連システムも含めたバックオフィス全体の最適化を目的にするケースが多く、企業の成長フェーズによっては非常に効果的です。

意外に思われるかもしれませんが、マネーフォワード クラウドにはベンダー公式の導入支援サービスは現在存在しません。

以前はマネーフォワード社自身が「導入サポートプログラム」を提供していましたが、すでに終了しています(参考:公式リリース)。

現在は、マネーフォワードが認定する「公認メンバー」や「認定アドバイザー」といった会計事務所・導入支援業者が独自にサービスを提供しています。
一部の税理士事務所では、税務顧問契約とセットで導入支援を無料にしているケースもあります。

実際に導入支援を提供している各社の料金を比較すると、5万円~が目安です。
ただし内容に大きな幅があり、業務設計を含むかどうかや、対象となるシリーズ(会計のみ/請求書・給与を含む)によって変わります。

事業者名主な内容
株式会社Aスポット支援 100,000円〜(税抜)
B株式会社会計:100,000円/請求書:50,000円/給与:155,000円(税込)
株式会社C業務設計:80,000円〜/導入・設定:120,000円〜/操作説明:120,000円〜(税抜)
株式会社D導入支援 330,000円〜 (税込)
F税理士事務所導入支援:150,000円〜(顧問契約で無料)(税抜)
セブンセンス株式会社(SEMS)スポット支援 50,000円~(税抜)

マネーフォワード クラウドの導入支援は、支援者の経験値やサービス内容で価格差が大きいのが特徴です。
単に操作説明を受けるだけでなく、会計・請求書・給与など複数のクラウドを連携させたい場合は、業務設計を含むコンサルティング型の支援を選ぶと安心です。

では、他の主要な会計ソフトと比べるとどうでしょうか。
以下に代表的な例をまとめました。

ソフト名提供形態費用の目安備考
freee会計事務所・アドバイザーによる支援内容による(5万円~)マネーフォワードと同様、公式支援なし
弥生会計教育パートナー・インストラクターが実施1.5万円〜スポット料金での支援が中心、公式支援なし
勘定奉行クラウドOBC公式サービス8時間 200,000円(税抜)ベンダーが直接提供
PCA会計PCA公式サービス訪問3時間 77,000円/リモート2時間 44,000円(税込)会計の場合、3回程度の訪問指導が目安

このように比較すると、マネーフォワード クラウドの導入支援費用は、相場的には中〜やや高めでしょう。
ただし、「公式が直接提供しない」という特徴を踏まえると、支援業者ごとに内容が異なり、“サービス品質で差がつく”とも言えます。

導入支援単体で依頼する場合は、費用がかかるケースが多いですが、税務顧問契約を結ぶと無料または割引で導入支援を受けられることがあります。

顧問契約であれば、導入後の運用・経理設計の相談もスムーズに行えるため、結果的にコストパフォーマンスが高くなるケースも少なくありません。

マネーフォワード クラウドの導入支援は、

  • 公式サービスはなく、主に会計事務所や支援業者が提供
  • 費用は5〜30万円スタートと幅広い
  • 提供する事業者によって、サービス内容に差がある

という特徴があります。

単に操作を学ぶだけなら安価な支援でも十分ですが、
「自社の経理業務をクラウド化して効率化したい」「複数ソフトを連携して活用したい」場合は、コンサルティング型の支援を受けることをおすすめします。

費用だけで判断せず、「どこまでサポートしてくれるのか」をしっかり確認することが、クラウド導入成功の第一歩です。

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