【静岡版】クラウド会計に強い税理士の失敗しない探し方ガイド:freee/MF対応の選び方と費用相場
静岡県内で事業をされている経営者や個人事業主の皆さん、日々の経理作業に時間を取られていませんか?
「クラウド会計ソフト」とは、銀行口座やクレジットカードと自動でつながり、面倒な帳簿付け(記帳)を自動でやってくれる画期的なシステムです。これにより、今まで何日もかかっていた経理作業が、大幅に短縮され、社長や社員が本来の仕事(本業)に集中できるようになります。
しかし、この新しいシステムをスムーズに導入し、最大限に活用するためには、クラウド会計の専門知識を持つ税理士のサポートが欠かせません。静岡県内で最適な「クラウドに強い税理士」を見つけるための、具体的な探し方とチェックポイントをわかりやすく解説します。
1. 効率的な探し方:主要クラウド会計ソフトの「公式検索」を使う
静岡県内でクラウド会計に対応できる税理士を探すなら、まずはインターネットの検索エンジンに頼るよりも、主要なクラウド会計ソフトが提供している公式の検索サイトを使うのが最も効率的です。
この方法は、ソフトの会社が「この人はちゃんとしたスキルを持った専門家ですよ」と認定した税理士(アドバイザーや公認メンバー)だけを探せるため、安心して選ぶことができます。
① freee会計を使うなら:「freee税理士検索」
freee会計は、従来の会計の知識がなくても直感的に使えるよう工夫されていますが、そのぶん独特の操作方法があります。
そのため、freeeの機能や考え方を深く理解し、豊富な実績を持つ税理士を選ぶことが導入成功の鍵です。
freeeの公式検索サイトでは、「freee認定アドバイザー」として認定された事務所が掲載されており、「ITに強い」「女性税理士」などの条件で絞り込んで探せます。
② マネーフォワード クラウドを使うなら:「税理士・社労士検索」
マネーフォワード クラウドは、従来の会計ソフトの構造に近いため、簿記の知識がある方には比較的馴染みやすいソフトです。
マネーフォワードの公式検索サイトでは、認定税理士を「プラチナメンバー」や「ゴールドメンバー」といったランクで表示しています。このランクは、事務所がどれだけマネーフォワード クラウドを使いこなし、実績を積んでいるかを示す重要な目安になります。
💡ポイント:遠隔地でもOK!「オンライン対応」で選択肢を広げる
クラウド会計の最大の利点は、インターネットを通じてデータ共有や面談ができることです。そのため、税理士との物理的な距離はほとんど問題になりません。
例えば、静岡市にある事務所でも「オンライン面談で全国対応」を謳っているケースが多く、地理的な制約に縛られず、サービスの質や専門性の高さを最優先して選ぶことができます。
➡セブンセンスの「オンライン税務顧問」は日本全国どのエリアからでも対応可能です
2. 選ぶときの4つの重要チェックポイント
クラウド会計を導入する目的は「業務効率化」だけではありません。税理士選びは、あなたの事業の未来を決める「経営戦略」です。以下の4つのポイントで、税理士の能力をチェックしましょう。
チェック1:あなたの「得意業種」と同じ実績があるか?
税理士事務所はそれぞれ、得意とする業種があります。例えば、「建設」「医療」「飲食店」「IT」「不動産」などです。
あなたの事業と同じ業種(例:静岡県内の製造業)を得意としている税理士なら、その業界特有の税務や会計の慣習を深く理解しており、より専門的で的確なアドバイスが期待できます。
チェック2:記帳代行以外の「付加価値サービス」に強いか?
クラウド会計によって記帳作業が楽になると、税理士に求める役割は単なる「帳簿付けの代行」から、「経営の相談相手」へと変わります。
以下の付加価値サービスを得意としているかを必ず確認しましょう。
- 融資・補助金に詳しいか: IT導入補助金などの申請サポートや、地域金融機関との連携を強化する融資支援。
- 税務調査に強いか: 「税務調査対応実績50件以上」など、具体的な実績があるか。
- 将来の相談: 事業承継やM&A、資金調達の相談に乗れるか。
➡セブンセンスグループは融資・相続・M&A・労務・国際税務など、グループ内に様々な分野の専門家が在籍!ワンストップでサービスを提供できます
チェック3:税理士やスタッフの年齢は?
「代表税理士が40代と若い」「IT・クラウドに強い」といった特徴をアピールしている事務所は、業務効率化や新しい働き方に対して積極的である可能性が高いです。
クラウド会計だけでなく、ビジネスチャットやWEB会議システムなどの最新ITツールを使いこなしていたりしますから、効率性を重視したりフレキシブルな対応をしてくれる可能性が高いといえます。
一方、経験が少ないことは、高度な税務への対応や得意分野以外の専門性が低い可能性もありますので注意が必要です。
チェック4:導入サポートと料金体系は明確か?
他の会計ソフトからの乗り換えや、初めてのクラウド会計導入には、初期設定やデータ移行といった専門的なサポートが必要です。
- 導入支援の内容と費用が明確か?
- 顧問料、決算料、記帳代行料の総額費用と、自社で記帳(自計化)を進めた場合の費用減額規定が明確に提示されているか?
これらの点を契約前にしっかり確認することで、予期せぬトラブルを防げます。
3. 費用相場とコスト削減の裏ワザ
① 静岡県内の税理士費用相場
クラウド会計に対応できる税理士の料金相場は、全国的な水準とほぼ同じです。企業の規模や依頼内容によって変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。
| 費用項目 | 相場の目安 |
| 月額顧問報酬 | 15,000円〜 |
| 決算申告料(年1回) | 90,000円〜 |
| 記帳代行料(月額) | 10,000円〜30,000円程度(※) |
② クラウド会計で「費用を安くする」戦略的な考え方
クラウド会計を導入することで、実は税理士費用を削減できる可能性があります。ただし、安くなるのは「記帳代行」サービスの部分だけです。
記帳を自社で行うためには、定型仕訳を自動化する正しいルール設定や、請求書・経費精算・給与・債務支払などの業務を統合的に連携することによって、正確な仕訳をスピーディーに作成できるような工夫も必要になります。
これらを行わないと記帳の手間は膨大になり、本業に手が回らなってしまうこともあり得ます。
【戦略】コストを「削減」ではなく「最適化」する
もしあなたが自社で記帳作業を完結(自計化)できるようになれば、税理士に支払っていた記帳代行のコストをゼロに近づけることができます。
この浮いたお金を、ただ削減するのではなく、「経営相談」や「資金調達支援」といった、より高付加価値なサービスに振り分けるのが賢い戦略です。総額費用は変わらなくても、受けられるサービスの内容が、帳簿付けから経営戦略の相談へと、質的に向上するのです。
➡セブンセンスのオンライン税務顧問は、面談回数や記帳方法により最適な料金プランを選択できます。
③ IT導入補助金を活用して初期費用を抑える
クラウド会計ソフトの購入費用や、導入支援費用は、IT導入補助金の対象になることがあります。この補助金を活用すれば、初期投資の負担を大きく減らすことができます。
補助金の申請をしたいと考えているのなら、補助金活用に詳しい税理士を選ぶことも、費用軽減の重要なポイントとなります。
4. まとめ:静岡で最適なクラウド会計税理士を見つける最終チェックリスト
クラウド会計を初めて導入する際は、誰でも心配が付きまとうものです。
| 項目 | 確認内容 | 理由 | チェック |
| 1. 認定・ランク | freee/MFの公式検索で、認定アドバイザーやプラチナ/ゴールドメンバーか確認したか? | 最低限のクラウド習熟度が保証される。 | |
| 2. 対応業種 | あなたの事業と同じ業種(建設、IT、飲食店など)を得意としているか? | 業界特有の事情や税務に詳しいため、より深いアドバイスを得られる 。 | |
| 3. 付加価値 | 記帳代行以外に「融資・補助金」「税務調査」等、派生するサービスに強いか? | 経営課題の解決に直結する戦略的なサポートを受けられるか確認する 。 | |
| 4. 料金の透明性 | 顧問料、決算料、そして自計化した場合の費用の減額規定が明確か? | トラブルを防ぎ、コストを最適化するために重要。 | |
| 5. ITツール活用 | クラウド会計以外に、WEB会議やチャットなどITツールを使いこなしているか? | 柔軟なオンライン対応能力と、効率化への意識を測る。 |
静岡県には、あなたのビジネスを力強くサポートできるクラウド会計のプロフェッショナルが多数います。このガイドを参考に、あなたの事業を成長させる最高のパートナーを見つけてください。

セブンセンス株式会社
コンサルタント
【プロフィール】
2015年、セブンセンス株式会社に入社。 前職の会計ソフトベンダーにおけるシステム提案の経験を活かし、中小企業を中心としたバックオフィス業務の改善コンサルティングを担当。業務効率化やDX推進を支援する傍ら、デジタルマーケティング領域も管轄している。
freee、マネーフォワード、OBC、PCA、ソリマチなど、主要な会計ソフトベンダーの認定資格を多数保有しており、各社のシステムに精通した中立的な視点でのツール選定・導入支援に強みを持つ。





